2011年6月
(7月5日)復興をめざして
松本龍復興担当大臣の辞任は残念です。復興はスピードもさることながら長期戦になるので体力勝負。松本さんはバイタリティがあり、動けるタイプの人なので期待していたのですが、う〜ん、気合いが空回りしてしまったのでしょうか。
後任は、頭が良いに越したことはないですが、とにかく動ける人。そして、できるだけ若い人が望ましいですが、それはそれとして、任命された平野達男さんに一所懸命がんばってもらいたいです。
(6月29日)トークやります!!!
「せんせー、まつもとくんがぼくたちをきらいだっていいましたぁ」
「あら、まつもとくん。そんなこといったの? おともだちをきらいだなんていったらだめでしょ。あやまりなさい」
「ごめんなさーい」
※ モンスターペアレント登場!!
「コラコラコラ、うちの子になんてこと言うんだ! このクソガキ! 父親を連れてこい!!」
「・・・」
「あのー、国会の外でやってもらえますか。今それどころじゃないんで」
■ 篠原雅武『空間のために』(以文社)読了。
■ トークイベントをやります。参加お待ちしています!
《7月1日(金)18:30スタート》申込受付中
■ 感想文を書きました。ぜひ御一読ください。
東日本大震災復興へのアプローチ(9)
(6月28日)その1トークやります!!!
〈KAI-YOU presents〉
タイトル:STORY⇔HISTORY
■ 日時:7月2日(土)18:45スタート
■ 会場:ジュンク堂書店新宿店8Fカフェコーナー
■ 申込み:ジュンク堂新宿店7階レジカウンター
電話予約も可能です。TEL 03-5363-1300
(6月28日)その2フリーペーパーあります!!!
■ KAI-YOU005 1/2
■ 残り僅か!
■ 平日も本屋へ行こう!!!!!
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※ 界遊フェアは7階23番人文書フェア棚でやってます。
(6月26日)サイン本あります!
■ 青木淳悟さんがサイン本を作ってくれました。
■ 青木夫人がPOPを書いてくれました(非売品)
■ 平日も本屋へ行こう!!!!!
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(6月24日)トークデー
タイトル:ニッポンはどうなる!?
たくさんのお客様にご来場頂きました。
ありがとうございました。
久しぶりにトークイベントを担当しました。個人的には、震災後やっと書店に熱気が戻ってきたという感慨深い気持ちでいっぱいです。さらに節電→空調セーブ→室温上昇→熱気という物理的効果も加わり、最高にホットでした!
さて。雨宮処凛さんからはデモの話がやっぱりあったのだけど、雨宮さんや松本哉さんのデモっていうのは、動きを鍛えているというか、頭でやるんじゃなくて、身体感覚でできるところがいいなって、いつも思います。
鈴木邦男さんは、いろいろ経験しすぎて、ショックを受けすぎて、感覚が麻痺しているというか、飄々としているのだけど、思想的に対立する人たちのなかへ一人でとことこ歩いて行ってしまうという習性はいまだに健在なようで、そんな鈴木さんが「最近は三島由紀夫のような人がいなくなったよね」と言ったのが印象的でした。
右翼も左翼もどっちでもない人も大いに思想を語り合おうではないか!!!
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 創出版
- 発売日: 2011/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 7回
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《6月27日》発売!
鈴木邦男『新・言論の覚悟』
《明日のトークもぜひ!!》
豊崎由美アワー「読んでいいとも!ガイブンの輪」vol. 15
(6月23日)観劇で感激!
同僚の平石はと子さんが出演すると聞いたので観劇してきました。感激しました。テレビがうるさい休憩室で必死にセリフを覚えている姿を何度か見かけたのですが、ふだんはおとなしい子なので、舞台に立つなんてそんな大胆なことできるのかな? と半信半疑で観に行ったのですが杞憂でした。店でみる平石さんとは全くの別人でした。
歌うシーンがすばらしい!
もちろん仕事中は歌わないので、全然知りませんでした。びっくりしました。あんなに歌がうまかったなんて!!
作品の内容についてはあえてナイショにします。
自由にご覧下さい!
みなさまもぜひ!!
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(6月22日)菅総理!
(6月20日)哲学デー
■ 朝カル新宿教室で、萱野稔人×國分功一郎対談を聴いてきました。互いにスピノザ研究者であるからこそ可能なハイレベルな対話。しかし、それ以上に、スピノザの専門家であるか否か以前の哲学者としての思考の柔軟性を存分に堪能することができました。これだけ話せれば、そりゃお金とれるわな(笑)。
■ お二方の対話の特徴を少しだけ紹介すると、
規則/体得
理性/非理性
世界/社会
条件としての原因/作用としての原因
なぜ/いかにして
権力/意志
信仰の真理/哲学の真理
2時間の対話のなかで、このような対比が次から次へと提示され、語られつつ、組み換えられ、繋げられてゆくというように、デタラメな変容ではなく、明確に、分かりやすく語られつつ、変容してゆく。
〈知〉の躍動を実感しました。
僕は一応理解できました。詳細については以下の書籍をあたってみてください。
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/01/21
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- 作者: 萱野稔人
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2005/06/17
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- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2010/11/25
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《注目!こちらのトークもぜひ!!》
6月24日(金)18:30スタート@ジュンク新宿
タイトル:ニッポンはどうなる!?
(6月18日)急転回
■ 人生なにがおこるか分からない。
■ ともかく、何にでもチャレンジしてみよう!!
■ いつもいる人文書コーナーではなく、ほとんど行ったことのない理工書コーナーから、とりあえず4冊ほど買ってきた。
しかし、この不測の事態に、柔軟に対応できてしまう、いまの職場、すなわち書店というのはすごいところだ、とつくづく思う。
前進あるのみ。勉強しよう!
■ ちなみに今、いちばん読みたい本はこれ
↓↓↓↓↓↓
《概要》
この作品において、登場人物たちの「運命的」な「出会い」は、常に「恋愛」というものの本質、その不確かな行く末を暗示するものとして描かれる。ある男(女)がある女(男)と出会うことで生じる交換不可能な個別性の「運命」……しかし、この「運命」は、ただちに二つの個に〈すれちがい〉の契機をもたらさざるをえない。その「すれちがい」や「裏切り」のテーマは、「出会い」のディメンションと表裏一体なのだ。
人間は誰しも、次の瞬間にはどちらに転ぶとも知れない曖昧で危機的な生を生きていくしかない。この酷薄きわまりない世界認識を、一片の悲哀を混じえることなくひたすら快活な笑いをもって描ききったところに、この傑作の真骨頂がある。
大地震は関係ないと思うけど、2011年は個人的にもいろんなことがおこるな〜
人生をコントロールしようと思うべからず。
人生どう転ぶかなんて分からない。
明けない夜はない。たぶん何とかなる。
がんばろう!!
(6月10日)経済勉強中
素人からみてリフレ派というのが一番理解しづらい。
浜田宏一さん、高橋洋一さんなどを勉強しているがとりあえず読んでいるという感じ。
金融業務というのは、9割方信用リスクのコントロールです。そのほか金利リスクや流動性リスクなど、もろもろのリスクがありますが、一番大きいのは信用リスクです。信用リスクのコントロールというのは、アートの世界に近くて、非常にハンドリングが難しい。
(高橋洋一『この金融政策が日本経済を救う』pp.187-188.)
う〜ん、なんか自信満々で金融政策について語ってきて、最後にこれはないよな、、、
浜田さんや高橋さんは、バーナンキFRB議長の金融政策を評価している。そのバーナンキFRB議長がこう言うのだから興味深い。
《私の考え》
金融政策というのは、銀行や大企業や株主のお金の流れをよくする効果はあっても、労働者や中小企業に対してはあまり効果が期待できないのではないか? お金をいくらたくさん流しても、決まったところにだけ行ってしまうのでは?
お金はたくさん出回っているのに、アメリカの失業率が改善されないのは、これはもうアメリカの社会構造の欠陥であって、金融政策どうこうではないのではないか?
もし日本がTPPに参加して、アメリカの輸出倍増計画をアシストしたとしても、それでもアメリカの雇用状況は改善されないのではないか?
オバマ大統領にちゃんと言ったほうがいい。
日本では、経団連もTPPへの参加に前向きだ。彼らの意向はおそらく「TPPによってアメリカが日本への輸出を加速し、ドル安をキープしても構わない。1ドル50円ぐらいになっても構わない」ということだろう。あの彼らが、そこまで譲歩しているんだ。
にもかかわらず、アメリカ自身が、あいかわらず金融やITといった一部の限られた人にだけしかお金が行き届かないような悪しき社会構造を変えようという気持ちがないのでは困る。
選挙のための付け焼き刃の対策ではなく、日本の国民も納得するアメリカの確固たる再建案をもう一度つくり直してきてくれ。
TPPはそれまでお預けだ!
例えば、《平成の開国》後、アメリカが自由競争で日本の農業をやっつけて、農協を機能不全に陥らせ、アメリカの保険会社がルールに乗っ取って、農協の共済45兆円をがっぽり持っていっても、AIGとかが儲かるだけだろう。だから、やはりアメリカの雇用状況は改善されない。
日本もアメリカの社会構造を目標に突き進んでいるし、自殺者が13年連続で3万人を超えている。アメリカを心配しているだけではすまない。
(6月6日)観劇デー
こまばアゴラ劇場で観劇。
駒場東大前が最寄り駅だけど、最近は渋谷からぷらぷら歩きながら劇場入りするのがマイブームになっている。
今日は、二騎の会『四番倉庫』を観劇。震災後すぐに観た青年団の作品以後、しばらく劇場から足が遠のいていたけれども、また少しずつ劇場に通い始めている。
二騎の会は、『一月三日、木村家の人々』『F』についで3回目。やっぱり宮森さつきさんの戯曲はよい。さすがにこのネタバレはまずいので公演終了までは言わないけれど、宮森さんの戯曲はことばの持つ力を改めて実感させてくれる。 例えば、平田オリザさんは「対話」と単なる「会話」を区別して「対話」の重要性を強調するのだけど、宮森さんはその感覚をしっかりと持っているし、また物書きは、テクストにおいて「言説(ディスクール)」と「単なる言葉の連なり」とを区別するのだけど、宮森さんはその感覚もちゃんと持っていて、言葉を巧みに織り込みながら戯曲を綴っていく。このように言葉が織り込まれた「戯曲」をなんと言うのか分からないけれども、単なる「戯曲」とはやはり違う。
そして、その戯曲が演劇として立ち上がれば、そこには時間や空間もちゃんと表現されていて、ことばの間合いや強さや感情の起伏などもちゃんと演出されて、客席に絶妙に響いてくる。
本作品は1時間40分あるのだけど、平坦ではない。起伏がかなり激しい。その日によって「ことばの出し方」をチューニングしている、と演出の多田淳之介さんは言っていた。きのう佐渡裕さんのベルリン・フィルの番組を見たけれども、今回、演出の多田さんがやっていることはオーケストラの指揮者がやっていることに極めて近い。それぐらい微妙な調整を延々と繰り返している。
「今後もまだ変わるだろうな」とは多田さん。
明日はどういう音がでるのか???
6月15日まで。
(6月4日)バカヤロー!!!!!
震災を利用して政争を繰り広げるという、人間として絶対にやってはならないことをやってしまった政治家たちの責任は極めて重い。
菅総理が辞めたら、「なんで辞めたんだ!無責任!」とかってまた言うんだろ。バカヤロー!!
菅総理の続投を支持します。
(6月3日)やっぱりカズ
■ 菅総理の続投を支持します。
■ 今後の身の振り方について相談を重ねる。自分の適性を考慮して、もっとも社会に貢献できる仕事を真っ当したいと考えているが、そのためには最低限、自分自身を養う必要がある。それがなかなかうまくできない。人を助ける方法はいろいろと思いつくのだけど、自分を助ける方法が思いつかない。ぶっちゃけ自分はなくても構わない、むしろないほうがいいとも思うのだけど、そうもいかない。う〜ん、そうは言っても自分にはまだエゴがあるし、未練もあると言えばまだあるなー。困ったもんだ。
■ 課題図書がたくさんあるので新聞を読むのがちょっとおろそかになっているのだけど、日経新聞のカズ、豊田泰光さん(毎週木曜日)、さだまさしさん(毎週金曜日・夕刊)の文章は本当によい。ビジネスパーソンにもオススメです。
三浦知良 プレーで苦しむ喜び
何をやってもうまくいかないときがある。横浜FCは8戦してまだ1勝。誰が出ても勝てない、形が見えない、点が取れない。これ以上なく苦しい状況。チーム状態が悪いとプレーしていてもきつくて、疲れる。機能しているチームなら同じことをしても楽なのにね。
まとまろう、とはよくいわれる。でも一人ひとりがプロであるはずの集団をまとめる数々の儀式は、表向きのまとまりで終わることが多い。仮に僕がみんなをカラオケに連れて行くとしよう。その場では「すごくチームワークが高まった」と感じるほどにまとまるだろうね。でも、それで勝てるなら苦労はしないよね。
こんなときでも何かを信じて、やるしかない。個々人がクオリティーを上げるしかない。例えば「(DFの)裏を取る」プレー。これは裏へ抜けられる足の速さや走力があれば、すなわち裏を取れるというものでもない。パスを巡らせ、相手をいなし、食いつかせるテンポをつくれているからこそ裏も取れる、と僕は思う。
裏を狙うのか、回すべきか。あるいは自らドリブルで抜くのか。それは「誰か」が決めるのではなく、選手が自分で決めるべきことだ。なぜならボールを持つのは監督ではなく自分だからだ。オシム元日本代表監督も言っていた。「選手から判断の自由は奪うべきではない」。変えていくべきは一人ひとりの質なんだ。
これは僕自身もやらなくてはいけないことで、僕は僕を高めるしかない。自分がどうあるべきかをまず考え、自分が試合に出て活躍するために、高め得るフィジカルを高め、調子を上げるために走り込む。シュート練習ならば、試合で通用するシュートが打てるように、シュートと向き合う。いつもと変わらずに。
やるべきことをやるためにきついこともやり、もがく。そこには必然的に苦しみが伴う。でもこの苦しみは苦痛とはまた違う。きついけれど楽しいーー。僕の大好きなフレーズだ。
こう考えると、選手が抱える「苦しみ」は、苦しみというほど大げさなものでもないね。それで何かを妥協せねばならないものでもない。プレーしている間の苦労なんて苦しみの一つですらないよ。
僕らは逆に喜ぶべきなんだ。サッカーで苦しめるということを。
(日経新聞2011年6月3日朝刊)
豊田泰光 「暮らしの句読点」の効用
泥酔しない限り、私は外出先から帰ってすぐ靴を磨く。棚に戻し、ほかの靴と並んでピカピカしているのをみると、一段落した気分になる。何となく「あしたもやれる」と思う。プロ入りしたころから半世紀続く「儀式」だ。
戦後、靴磨きの仕事は駐留軍の兵隊さんのお客も多かったことから「シューシャンボーイ」と呼ばれた。正確には「シュー・シャイン」なのだろうけど「シューシャン」でないと雰囲気が出ない。
チームのシューシャンボーイだった私は1日10足、20足と先輩のスパイクを磨くうちに腕を上げ「トヨが磨いたスパイクで2本もヒットが打てた」などと褒められたものだ。
いいように使われたわけだが、靴磨きだけは負けないというのは結構な自信になった。無心で手を滑らすひとときは「4打数無安打」のような憂さを、靴のホコリとともにぬぐい去る時間だった。1日に区切りをつける、暮らしの句読点。
日々繰り返すこうした行為は「ルーティン」といわれ、スポーツでも重視されている。イチローの打席に入る前の屈伸運動、バットをささげるしぐさがその例。毎度決まった形を繰り返すことにより「いつものイチロー」として打撃に入ることができる。
ゴルフなどでもスイング前のルーティンの動作が大事といわれるのは、それがふだんのリズムの起点となるからだ。私にとっての靴磨きのように、本業と関係ない行為でも生活のリズムを整える効果があるようだ。むしろ本業と関係ないからいいのだろう。
もしこういうルーティンを忘れたとすると、いい加減に切ったたくあんみたいに、昨日、今日、明日がずるずるつながっていく気がする。
運気が上向いているときはそれでもいい。問題は調子の悪いときで、先ごろ7試合連続1得点以下という記録的な貧打に泣いた楽天などは、野球のことを考えすぎてルーティンをこなす間もなく、ずるずるいってしまったのではないか、とも思われる。
うまくいかないときほど、ルーティンを意識してみてはどうだろう。
(日経新聞2011年5月19日朝刊)
なるほど。あきらかに今の僕は調子が悪いのだけど、ルーティン、すなわちブログの連載を再開しよう。