2020年6月日記Z
6月27号(토요일)
《韓国ドラマ》マイベスト3
中国語と韓国語をバランスよく勉強しようと思っているのだけど、最近は韓国語ばっかり勉強している。というか韓国語のドラマばっかり観ている。これを勉強と言えるかどうか微妙だけど...
いや〜、韓国のドラマって、やっぱり面白いんですよ。これって視聴率取れてなんぼの世界だからエンターテイメントのど真ん中で、日本で言えば、漫画の作り方に近いかな? とにかく次が読みたくなる! 観たくなる!
しかも韓国のドラマ制作局? JTBCやSBSはただ単に視聴率稼ぎというわけではなく、質の高いドラマもけっこうある。おそらく日本のフジテレビや日テレなんかをベンチマークして、ドラマを制作するノウハウを高めていったと思うけど、これだけの質と量の作品をコンスタントに発信していけるというのは相当な力だと思う。
韓国は芸能を単なる娯楽と位置付けるのではなく、産業の一分野と明確に位置付けているように思う。例えばアイドルだって、ちょっとかわいいからすぐにデビューするというわけではなく、学校で歌とダンスのスキルをちゃんと学んで、卒業試験というか、オーディションを受けてパスした人だけがデビューできる。
確かに教育を強化するとどうしても表現が画一化されて独創性がなくなるというマイナス面もあって、日本でいえば五反田団のような、ああいう劇団が出てこなくなっちゃうんだけど、韓国はそっちはそっちで王道を踏み外すような劇団があったり、芸術性の高い作品は作品でちゃんと作られていそうな気がする(この辺まだリサーチできていないから推測)。
さてさて、まだまだ観ている本数は少ないけれど、すでにいい作品にたくさん出会ったので紹介したいと思う。
韓国のドラマといえば「冬のソナタ」。恋愛ドラマが人気で、やはりそれは今でも変わらないようだ。たとえば最近流行っている「愛の不時着」やちょっと前の作品だけど「屋根部屋のプリンス」のような、なんて言うのかな、日本で言えば、「テルマエ・ロマエ」かな? 出オチ漫画というか奇想天外な設定で勝負するという作品。
「愛の不時着」は韓国のセレブが事故で誤って38度線を越えて北朝鮮に紛れ込んでしまう...というものだし、「屋根部屋のプリンス」は300年前の朝鮮時代の王子様が現代にタイムスリップしてくるという... 典型的な出オチだけど、最後までスリリングで面白い。ま、主人公よりも振られてしまう女性のほうが魅力的だろとか、付き人みたいなヤロウたちにおどけ役だけじゃなくて、もっとしっかり仕事させろよとか、ツッコミどころはあるのだけど、総じてよくできている。
このあたりは他にもまだまだたくさん面白い作品がありそう。
で、それはそれでいいのだけど、恋愛ドラマとは別にシリアスというか、現代韓国の社会問題を扱った作品もけっこうあって、それが面白い。
韓国は今、いろいろと問題を抱えていて大変なようで、アカデミー賞をとった「パラサイト 半地下の家族」もそうだったけど、韓国社会が切羽詰まっているからこそ作品が良くなる、面白くなるという一面が、不謹慎な言い方だけど、確かにある。ドラマも同じく。
それではマイベスト3を紹介しよう!
⚪︎SKY캐슬(スカイキャッスル)
まず、これ。
もう、これ強烈だよねー
韓国のお受験戦争ドラマというか、受験狂騒曲。
親も子供も社会全体の仕組みが狂ってる!
日本でも受験は大変だけど、韓国はその比じゃないというか、経済が悪いからとにかくいい大学に行かないと就職できない。だから熾烈な受験競争をする。でも、その競争がエスカレートしてしまっていて、人間性は失うわ、倫理観も失うわで、もう大変。
かと言ってねー、いい大学に入って、いい企業に就職したらそれで幸せなのかといったら、そうとも言えない。いつクビになるかわからないし、ちょっといい給料もらって、カンナム(江南)の高級マンションに住んだからといってもねー。別に大して幸せでもなんでもねーよな。
みんな薄々それに気づいているのだけど...
「SKYキャッスル」は受験を巡る人間の醜態を余すことなく描ききっているよね。。。
高校生が出てくる学園モノとしては、「ソロモンの偽証(솔로몬의 위증)」のほうがよくできていると感じた。「ソロモンの偽証」は子供とは何かという問題をつきつめているところがある。楳図かずおさんの「漂流教室」じゃないけど、子供ってなにかとんでもないことをやってのけることがあって、それがいったい何なのかというテーマに触れられている。
対して「SKYキャッスル」はというと、そのようなテーマはない。韓国の現代社会を劇画タッチでただただ描いたという感じ。実際、韓国の人が観たら「ソロモンの偽証」にリアリティーを感じないのだと思う。「受験を控えた高校生がそんなことするわけねーだろ」という感じで。それよりも「SKYキャッスル」にリアリティーを感じるってことだろうな。それだけ世の中の状況が悪く、人々の気持ちに余裕がないってことだな。
⚪︎미생(未生)
これは前回(6/12)の日記で紹介した名作。
だから今回はあまり触れないけど、韓国では就職難が社会問題になっていて、多くの若者が苦労しているし、生きる気力を失っている。競争は必要だけど、過度になると人間は疲弊して、ダメになっちゃうよね。日本とすごく似ていて、一歩間違えればこうなっちゃうから、そろそろ気づかないといけないよね。
会社は株主のものなのか?
短期成果報酬制は企業を持続的に成長させるのか?
これらのビジネスセオリーを植えつけたアメリカはうまくいってるのか? アメリカではイノベーションが盛んに起こっているのか?
本当に???
⚪︎비밀의 숲(秘密の森)
これを「미생(未生)」の後に観たからショックだった。
「미생(未生)」が新入社員の苦悩を描いたのなら、「秘密の森」はキャリアの苦悩を描いた作品。
偉くなるためには悪いこともしなければならない、というか悪いことをしなければ偉くなれない。そんな社会になっていってしまっている。検察長官の表情が全てを語っている。
う〜ん、重い。
とはいえ、楽しみどころもたくさんあって、何はともあれペ・ドゥナ(배두나)がよい。
「愛の不時着」の主人公や「君の声が聞こえる」の主人公のように「私きれいでしょ!」オーラが強すぎる女性は正直苦手だけど、ペ・ドゥナはナチュラルでよい。ま、これは個人の趣味だけど。。。
あと、男の方の主人公のチョ・スンウ(조승우)。彼はドラマのなかではいっさい笑わないのだけど、調べたらミュージカルにも出ている俳優らしい。
えっ!マジ!?
演技の幅が広いよね。。。
それから、検察長官の奥さん役の女優さん。この人、SKYキャッスルにも出てた。
ユン・セア(윤세아)という女優さんらしく、なんかすごくいい演技する。
大好き!
そして、「SKYキャッスル」でも、ユン・セアの演技とその夫婦は最高!
もうねー、この旦那役のキム・ビョンチョル(김병철)が毎回絶叫するんですよ。
近所迷惑なんだよー!!!
夜中におちおち見てらんねーよ。。。
最高です!!
6月12号(금요일)
미생(未生)
韓国ドラマにハマって今度は미생(未生)をずっと観てました。
[미생 OST Part 3] 이승열 - 날아 (Fly) MV
囲碁のプロ棋士をめざし、小さい頃から将来を嘱望されていた青年が、プロになる手前で伸び悩み、家庭の事情もありプロ棋士になることを断念した。その後、アルバイトなどをしていたが、大手総合商社で働くチャンスを得て、仕事に喜びを感じ、商社マンとして飯を食べていけるように奮闘する物語。
非常に良質な作品でした!
ドラマの舞台となっているのは韓国の五大商社の一つとされているが、新卒社員の採用が非常に少ない。インターンで十数名をまず採用して半年くらいの期間を経たあと、さらに選抜して最終的に採用されたのは4名のみ。そのうち3名が正社員契約。彼らのスペックは高く、優秀な大学を出ており、よく韓国の大手企業はTOEIC満点じゃないと入れないと言われているとおり、英語はもちろん、ドイツ語、ロシア語、中国語、日本語と3,4ヶ国語を話せるのが当たり前という感じ。
しかし、そんな彼彼女らであっても先輩社員からものすごい仕打ちを受ける。なかでも主人公の彼は、ずっと囲碁の世界にいたので、学歴といえば高卒認定試験が最終学歴、しかも外国語を話せない。だから選抜に勝ち残ったけれども、正社員契約は得られず契約社員として入社する。そこからのスタートだから、かなりのハンディーキャップがあるのだけれど、なんとか自ら持ち得た能力を活かして必死に働こうとする。
혼자 하는 일이 아니다.
一人でする仕事ではない。
主人公の장 그래(チャン・グレ)は囲碁の世界でずっと一人で戦ってきたので、商社に入ってチームで仕事をすることに喜びを感じているんですよね。
このシーンはすごくジーンときました。
実際に韓国国内でこのドラマの反響はすごかったらしく、このドラマの影響で契約社員の雇用に関する法律が修正されたらしい。それをこの主人公の名前をとってチャングレ法というんだって。
すごい!
ドラマを観ていてすごく不思議な感覚になったのだけど、社内の風景も日本と同じだし、仕事のチーム編成も同じで、課長がいて、中堅社員がいて、その下に新入社員がつく。韓国は儒教だから上下関係が日本より厳しいけど、ま、こんなもんよ。顔も日本人と同じだし、抱えている悩みも一緒だし、ビルも街もなにもかも日本の風景と一緒。強いていえば、おかしいと感じたのは、商社なのに外国人スタッフがいないということくらいかな。
それくらい日本の会社と同じに見えたし、日本で言えば2000年前後の就職氷河期の頃の状況にすごく似てる。まぁ、僕も就職氷河期で苦労したよ。ただ、僕は大きな会社に勤めたことはないけれど、大手に入った友達の話では、入社後は絶対数が少ないから重宝されて、このドラマで描かれているほどイジメられたりはしなかったようだ。
ではなぜ、韓国では就職が厳しく、しかも入社してからも、新入社員に対して風当たりが強いのか?
韓国人が、自分たちの社会が「おかしい」と気づいたのは、1997年の年末に韓国を襲った「IMF危機」がきっかけだった。「IMF危機」とは、財政破綻の危機に直面した韓国政府が、IMFから資金援助を受けるため合意文書を締結し、国家財政の「主権」をIMFに譲り渡したものだ。(中略)
金大中政権は発足当時、「民主主義と市場経済の並行発展」を国政のモットーとする「DJノミクス」を提唱した。経済危機を招いた根本的な原因を、これまで30年余りにわたって続けられてきた政経癒着と不正腐敗、モラルハザードによるものと見なし、その改善のため、自由放任ではなく政府が積極的な役割を果たすとする経済政策だ。つまり、公正な競争が行われるように市場のルールを決めて、市場を監視し、個人の努力や能力によって正当な報酬がもらえるシステムを作るというのが政策の核心だった。しかし、実質的に金大中政権が実行したのは、資本市場の開放、国家規制の緩和、公企業の民営化、そして労働市場の柔軟化およびリストラ強行など、新自由主義的な政策ばかりだった。
(中略)
大規模なリストラで失業者は400万人を超え、サムスンや現代(ヒョンデ)、LGのような屈指の財閥企業ですら、「新卒で入社すれば定年まで安泰」という終身雇用の不文律が破られた。また、派遣やパートタイマーなど非正規労働者の採用が法律で許可され、「88(パルパル)世代」(ソウル五輪が行われた88年と月収88万ウォン=約8万円を掛けている)という自虐的な言葉が流行語になった。
現在、韓国の就業者の20%以上、大手企業の労働者の約4割が非正規職であり、深刻な労働問題となっている。金大中政権の急激な新自由主義的経済改革により、韓国はIMF危機という「急病」は治療できたが、「重い後遺症と慢性疾患」を抱えることになった。それが、社会の二極化と、社会階層の定着化である。
金敬哲『韓国 行き過ぎた資本主義』講談社現代新書pp.9-12. 抜粋して引用
韓国では日本の就職氷河期のような状況がいまでもずっと続いている。
これはなぜかと言えば、アメリカのせい。
アメリカのせいというよりアメリカの計略に嵌ったということ。日本は外国に借金をしていなかったからまだ助かったけど、韓国は財政が行き詰まったから完全に乗っ取られたよね。
このことに関する事例をあげると、
HUAWEIはアメリカに叩かれるのに、SAMSUNGはなぜアメリカに叩かれないのか?
答えは簡単。
SAMSUNGの株式の半分以上は外国人、つまるところ大半をアメリカが保有しているから。
通貨・金融危機で注目を集めたのは、IMFという国際機関の果たす役割であり、それが主導する構造調整プログラムと市場開放政策であった。筆者は、以前から構造調整プログラムのもつ弊害について関心を寄せており、それが韓国に適用されることの是非について懸念をもっていた。また、市場開放政策についても、はたしてそれが韓国経済そのものを救済する処置なのかどうか、疑問をもっていた。確かに、韓国経済自身が抱える構造的問題(財閥への経済力の集中、韓国政府による過度な産業・企業保護政策等)は早急に解決しなければならない。しかし、これまではこうした韓国的特徴が高度経済成長を支える要因として高く評価されてきたのであり、通貨・金融危機が発生するや、それが危機の原因であるかのように指摘するのは、IMFや世界銀行を含めたエコノミスト自身の過去の言動を否定することになりはしないか。一方、市場開放を主張する根拠は、韓国の経済システムが国内産業を保護・育成するあまり、国際基準にそぐわないものであるがゆえに、国際化の波が浸透してくると問題を発生させるというものである。したがって、市場開放をすることにより、韓国の経済システムを国際基準に沿ったものに変えれば、こうした問題は生じないという主張である。
この構造調整プログラムと市場開放という政策は、一見すると正しくそれに向けた改革が通貨・金融危機に陥った国を救済する唯一の道であるかのように錯覚してしまう。
しかし、市場開放によって得をするのは誰か。それは、今までその市場に進出できなかった外国資本である。それ以前は、韓国政府の規制により進出することができなかった外資が、IMFの救済融資を受ける代わりに構造調整と市場開放を受け入れることによって、堰を切ったかのように韓国市場に進出していることからも明らかである。したがって、構造調整プログラムも市場開放政策も決して韓国経済のためにはならない政策である。
(中略)
要するにアメリカにしてみれば、ポスト冷戦の新たなライバルがアジア諸国と映ったわけである。そのライバルが十分な力を有しない前にアメリカ主導の世界経済秩序を再構築する。これが二一世紀も引き続きヘゲモン(覇権国)たろうとするアメリカにとっても死活的課題だったのである。そのためには、アジア各国の経済構造をアメリカの経済構造の枠組みにビルト・インさせる必要があった。そのために国際的投機性短期資本を利用し、各国の通貨・金融システムを混乱させ、ひいては経済構造そのものをグローバル・スタンダードという名のアメリカ基準に変える必要があったのである。
(郭 洋春『韓国経済の実相』つげ書房新社 1999年 pp.4-6.抜粋して引用)
アメリカがアジア諸国をライバルと見たわけではなく、重商主義的観点に立って、どこから富を奪えばよいかを考えたときに標的になったのがアジア諸国だったということ。特に日本・韓国・中国の東アジア諸国は富を生み出す力が強い。だからアメリカは、中国は別にして、日本と韓国から合法的にうまく富を奪うにはどうすればよいか? それを熟考して作った金融経済システムが、俗にいうグローバル・スタンダードというアメリカ基準だったということ。
それにつけても、郭洋春さんという方をよく知らないけれども、この本を1999年、IMF危機(1997年)の2年後に書いたというのはすごい洞察力だと思う。未だにこのカラクリも見えていないのに、狭い視野で安倍政権批判とかしている人もいますからね....
韓国にしろ、日本にしろ、政府がなにかおかしなことをやっている時というのは、大概アメリカから圧力がかかっている。それを考慮すれば、日本において小泉政権は完全に抱き込まれていたけれども、それ以後、安倍政権も含めてよく立て直したと僕は思いますよ。少なくとも韓国の惨憺たる現状と比べれば。
ただ、これからが難しいですよね。だって今、アメリカがひどいもん。1980年代のアメリカもそうだし、ひどい時のアメリカは何をするかわからないですからね。しかも冷戦後のアメリカ一強時代と違って、いまは中国の存在もありますしね。日本国内も含めた世界情勢を読むのがものすごく難しいですよ。
しかも日本は軍縮路線で行くわけですから。
とぼけた左派の政治学者は、軍縮・反米と言うけれども、それでどうやってアメリカと駆け引きするんだよ。そんなことができるなら、誰でもやってるよ。それが通るんだったら小学生に外交官をやらせたらいいよ。
さてさて。
こういう次元の話になると、僕個人がどうこうできる話ではないし、セカイ系の思想や行動に走ると自分自身のスケール感覚を失って破滅に陥るので、僕はじぶんのできることをコツコツとやろう。
길이란, 걷는 것이 아니라 걸으면서 나아가기 위한 것이다.
道というのは、歩くのではなく前へ進むためにある。
나아가지 못하는 길은, 길이 아니다.
進んでいけない道は、道ではない。
길은 모두에게 열려있지만, 모두가 그 길을 가질 수 있는 것은 아니다.
道は皆に開かれているが、皆がその道を持てるわけではない。
다시, 길이다. 그리고, 혼자가 아니다.
再び、道だ。そして、一人ではない。
6月6号(토요일)
KKコンビ(清原選手編)
片岡篤史チャンネルで清原を久しぶりに見た。
なんか表情も柔らかくなってすごくいい感じや。
しかもベストナインを選手目線で選ぶ話が
めっちゃオモロイ!
【清原和博が選ぶベストナイン】昔を振り返りながらベストナインを決めていきました!ベスト監督と清原賞もあります!!あけましておめでとうございます!
《キャッチャー編》
古田捕手か谷繁捕手か? どちらも頭脳派。ちゃんとリードができるキャッチャーというのはプロでも数えるほどしかいないけど、このふたりはねー、誰もが認める名キャッチャー。でも、タイプが違うんやね。
古田捕手 → バッターの足元をよく見ている。谷繁捕手 → バッターの顔をよく見ている。
なるほど!
《スイング編》
清原選手は自分自身もそうだけど、誰よりもたくさんの一流選手と一緒にプレーして対戦している。つまり誰よりもたくさんの一流プレイヤーを実際に観ている。だから清原選手が語る一流プレイヤーに関する話はとても興味深い。
空振りしてブンッと音が聞こえたのは秋山さんと松井だけ
いや〜、ええ話やわ。秋山選手と松井選手のスイングをネクストサークルで観てたのは清原選手だけやからね。
黄金時代の西武のクリーンナップはエグかった。3番秋山、4番清原、5番デストラーデ、この並びは最強やね。それで、清原選手やデストラーデ選手のスイングは見るからにパワーを感じるからわかるねんけど、秋山選手のスイングってコンパクトでボールにコツン!と軽く当たってる感じがするねんけど、なんであんなに飛ぶねん!? バットになんか入ってるんちゃうか?ってついつい疑ってしまう。けど、スイングスピードがすこぶる速かったんやねー。
ちょっと話がそれるけど、プロのスイングっていうのを僕も実感したことがある。僕はいつも外野席で観てるのだけど、2005年だったかな? 交流戦を初めてやるっていうので千葉マリンに行って、どうせなら内野のええ席で観てやろうってベンチのすぐ上くらいから観たんよ。
いつも外野から観るときはバックスクリーンの真横あたりで高さがなるべくグランドレベルのところから観るねんけど、ピッチャーの球威、球筋はちゃんとわかる。打たれるか打たれないかも分かる。でも、バッターのスイングは正直わからない。
それでこのとき初めて、プロのスイングというのを体感した。
すごい!
と思ったのは金本選手と濱中選手のスイング。
【うねり打法】濱中おさむ第4号同点3点本塁打(阪神)2003.4.8.Tue.
この二人のスイングは絶対にアマチュアにはいない。当時鳥谷選手がルーキーでいたけど、スイングのレベルが大人と子どもくらい違った。
《チームリーダー編》
話は西武に戻るけど、清原選手が選ぶベストナインのサードはやっぱり石毛選手。
決して暗い顔をしなかった
石毛選手はよく巨人・原辰徳選手と比較されていたけど、原選手だけではなく、同じ駒沢大学出身の中畑選手の明るさをも兼ね備えたリーダーだった。
《監督編》
もともと選ぶ予定のなかった監督を清原選手みずからのリクエストで選んだ。しかも選んだのが森祇晶監督だったのはプロ野球ファンの僕としても嬉しかった。
森監督といえば、気配りの人
森監督で有名なのは清原選手を4番から外さなかったこと。清原選手自身は打てない時に自分から外してくれと言いに行ってたみたいだけど、森監督は清原選手を4番から絶対に外さなかった。なぜかというと清原選手はプライドが高い選手だということを見抜いていたから。また人間の持っている風格みたいなものを感じ取ってもいたのでしょう。実力的には秋山選手を4番に据えてもいいけど、やはり4番は絶対に清原選手だった。
清原選手も森監督の心意気をちゃんとわかってたんやなー
森監督で残念なのは、横浜ベイスターズの監督でうまくいかなかったこと。これは当時ベイスターズのムードメーカーだった波留選手をトレードに出したことで、チームの不調和を生んだことが要因の一つと言われている。
しかし、これは明らかに誤解だった。森監督がなぜ波留選手をトレードに出したのか? その理由は一言でいえば「気配り」からだった。
森監督がベイスターズの監督に就任した前年、金城選手がレギュラーを取れるレベルまで急成長を遂げた。
金城選手は、高校時代はピッチャーでPL松井稼頭央投手に投げ勝っている。ピッチャーをやっていたから肩は強いし、身体能力が松井稼頭央選手に劣らぬくらい高い。守備練習を観てても太ももの弾力とかヤバい。それくらいの逸材。
対して波留選手はガッツがあって、当時のベイスターズを象徴する選手ではあったけれども、致命的だったのは肩が弱かったこと。それで森監督は金城選手をレギュラーとして使うことを決めた。ただ波留選手もまだまだレギュラーでやっていくだけの力がある選手なのでベンチに温存するのは彼にとってもよくない。それで他球団のチーム事情も考慮して、レギュラーとして出場できそうな中日にトレードに出した。
これをチームメイトから、冷血采配と誤解され、その後、森監督の構想通りのチーム作りができなかったことが悔やまれる。
さてさて。
野球の話をはじめると止まらなくなる。
プロ野球!はやく始まってくれ!!
6月3号(수요일)
KKコンビ(桑田投手編)
プロ野球がまだ始まらないので、阪神ファンの同僚に勧められた片岡篤史チャンネルをずっと観てる。めっちゃオモロイ!
PL時代の話とか最高!
当時は阪神よりもPLのほうが強かったから、「何ファン?」って聞かれたら、僕も「PL」と答えていた。
阪神の試合なんていっこも覚えてないけど、PLの試合はすごく覚えている。一昨年、秋田の金足農業が大躍進したときも、「あっ、PLと戦ったチームだ」って、あの紫色のユニフォームをちゃんと覚えていた。
KKコンビ(桑田清原)の試合は特によく覚えていて、彼らが一年生で初めて出てきたときも、準決勝の池田高校戦はもちろん、その前の高知商との試合も覚えているし、東海大一のピッチャーが勝利インタビューで「次はどちらとやりたいですか?」と聞かれて「やっぱりPLです」と答えたのも覚えている。
ただ、このインタビューで桑田投手が答えている所沢商業戦というのはまったく記憶にない。それで何がすごいって、「このとき初めてカーブを投げた、投げられるようになった」と言ってるとこ。「おいおいうそだろ? 全国大会の1回戦だぞ。大阪府予選はどうしてたんだよ?」
どうやら予選ではストレートしか投げてなかったらしい...
PL学園復活についてとPL学園からスカウトが来た時の心境など、昔の話をたくさん聞いてみたよ〜♫
背中を流すのが練習!?巨人の三本柱!桑田真澄がカーブを投げれるようになるまでのエピーソドを聞いたよ〜♪
なんかねー、もうねー、ほとんどマンガの世界だよ 汗。。。
あの時のPLってものすごく完成されたイメージがあったのだけど、「甲子園に来て初めてカーブを投げられるようになったんだよ」とかめちゃくめちゃだよね。
それにPLの選手といえば、立浪選手も宮本選手も松井稼頭央選手も福留選手も、みんなみんなものすごくセンスがある。桑田投手も、当時のショート朝山選手がエラーしたところを見たことがないと答えているけど、あの時の二遊間、セカンドは松本選手だったかな? エラーしているところなんて見たことないし、守備は確実に阪神よりうまかった。それくらいPLの選手は完成されているというイメージがあるのだけど....
桑田投手の話を聞くとPLって、
マンガの「巨人の星」か映画の「ベストキッド」みたいな世界だよ...
Karate Kid - Daniel's Training "WAX ON WAX OFF"
桑田投手といえば、高校時代はストレートとカーブしか投げなかったというのが有名だけど、こういう球種の少ないピッチャーというのは、江川投手と桑田投手くらいで今はほとんどいない。最近でいえば、日大三高の吉永投手くらいかな。彼もストレートとシンカーしか投げなかった。
彼は投球スタイルが桑田投手と似ていて、期待しているのだけど大学時代に伸び悩んだ。プロまでくるかな?
がんばれ、吉永投手!