日記Z 2018年9月




9月24日(月)

アゲアゲのはずが....




会社の掃除はしているのに、自分の家の掃除をしていないというのはおかしな話だとは思う。



しかし、そもそもほとんど家にいないし、最近は会社に泊まって明け方まで検証作業を続けるというようになってきて、朝、家に帰って仮眠をとって、昼にまた会社に出るというような生活をするようになると、いよいよどちらが自分の家なのかわからなくなってくる。



夜を明かしての作業と言えば、マンガ喫茶に通いつめて「ジョジョの奇妙な冒険」や「SLAM DUNK」を読みふけっていた若かれしころが思い起こされる。自らをかえりみず、健康を案ずることもなく、興味の赴くままに、ただただ生きていた。



あの頃、じぶんをあれほど熱中させて突き動かしていたものとはいったい何だったのか? 当時はむさぼるように読んでいた本やマンガも、今はほとんど読まなくなった。実際、当時読んでたマンガの内容も、今はほとんど覚えていない。



ナチスの科学は世界一!!!






覚えていると言えば、このフレーズくらいだ。



はて、何の話だったっけ....?



ま、どうでもよい。



受験勉強の知識整備と異なり、読書というのは、忘れるために書を読むのだから、それでよい。






さてさて、何の話をしてたっけ?



そうそう、そうじ!



自分の部屋の掃除を済ませて、今度は自分のカラダのお掃除。余分な脂肪を落とすためにジムへ。






ハレルヤ

ハレルヤ



最近読んだ保坂和志さんの小説のなかにジャニス・ジョプリンとならんでキャロル・キングが出てきて、これがなかなか良い。




Janis Joplin





Carole King




ジャニスとは対照的に、「えっ、こんな歌い方あるの?」と思うくらい静かに歌うキャロル・キングに衝撃を受けたことが、この小説には書かれていて、彼女のライブ・コンサートの会場には、編み物をしながら歌を聴いている少女がいたのだという。



その女の子のことが僕も忘れられなくなって、じゃ、僕は「ランニングをしながらキャロル・キングを聴く男の子」を演じてみようと思い、彼女を聴きながら走り始めた。



そう言えば、最近はライブのステージで走っているアーティストをよく見かけるけれど、走っているといえば、一番に思い浮かぶのは、デヴィット・バーンだろうか。




Talking Heads




やっぱり、この頃のアメリカが一番好き!



パワーが違うよね!アーティストの独創性もさることながら、正気と狂気が入り混じっていて、「なんじゃ、こりゃ?」という感じで、



“純粋”に楽しい!



そのデヴィット・バーンよろしく、キャロル・キングを聴きながら軽快に走ろうと思ったのだけど、とてもじゃないけど無理だった。呼吸は乱れるし、心臓はバクバクするし、



絶対無理!!






という訳で、キャロル・キングは早々にあきらめて、いつもフィットネスクラブのレッスンで流れているダンス・ミュージッックにスイッチ!






↑↑↑↑↑↑




テンション上がる〜!!!




が、しっかし、、、




いつもなら1時間軽く走りきれるのに、きょうは30分で失速。その後は無理をせずにウォーキングに切り替えて、最後はプールで軽く泳いで終了。



平日はまったくジムに行けてないし、土日のゴルフの朝練もできていないから、ある程度は予想していたものの、想像以上に体力が落ちている。



ちょっと考えないとダメかもなー





9月9日(日)

プロ野球がつまらない




最近のプロ野球がつまらない。



殊に贔屓のタイガースに至っては超がつくほどつまらない。




僕がタイガースを応援するようになったのは東京に出てきてからで、ま、言うなれば、にわか阪神ファンであって、生粋の阪神ファンではないけれど、僕が阪神を応援しだしたのは、ちょうど野村克也さんが監督になった頃だった。



野村ノート (小学館文庫)

野村ノート (小学館文庫)



野村監督はタイガースにフィットしなくて、毎年前半はなんとか健闘するけど、8月頃から失速してグダグダになるというのを繰り返して終わったけれど、それでも毎年、



「あっ、配球の意識が変わった」


「あっ、走塁の意識が変わった」



という《気づき》があった。



最後は野村監督のぼやき、負の面がチームを支配するようになってきて、今岡選手が腐りだしたころから、「これはもう辞めたほうがいいな」と思って、実際にサッチーのスキャンダルかなんかで早々に辞めてしまったけれど、その後の星野タイガースの躍進の礎を築いたのは確かに野村監督だった。






星野仙一監督時代のタイガースは選手の躍動感が観ていても伝わってきたし、実際に強かった。カープになんか負ける気がしなかったし、実際に負けなかった。あの時はすべてがうまくいっていて、出来過ぎだったけど、その後の岡田彰布監督時代も良かった。特に、あの試合は絶対に忘れない。




《9.7 ナゴヤドーム




今みても鳥肌が立つ。




当時の中日ドラゴンズというのは落合博満さんが監督をしていて、本当にいやらしいチームで、どれだけゲーム差をつけても優勝できる気がしなかった。何かやってくるんじゃないかと、常に相手チームを不安に陥れてきた。



コーチング―言葉と信念の魔術

コーチング―言葉と信念の魔術

それが、この映像を見てもわかるけど、その中日の、あの落合博満監督の目を見たらわかるけど、あれは本当に負けを認めてる。この1試合の負けではなく、この長いシーズンの負けを本心で認めている。それくらい凄い試合をタイガースの選手、コーチ、監督は、一丸となってやってのけたのだ。



しかし、残念ながら、これがピークだった。その後、これ以上の試合を観ることはできず、タイガースの試合を観て面白いと思ったことは、正直一度もない。








僕が仕事でもなく、自らプレーすることもない野球をなぜ観に行くかと言えば、それは勝ち負けは確かにあるけれど、それ以上に選手の成長する姿を観たり、「ああ、いい守備だな」「ああ、いい配球だな」という監督、コーチ、選手、スコアラーなどのスタッフの力、努力が噛み合っているという姿を観て、学ぶためだ。



例えば、先日、甲子園球場で開催された全国高校野球大会。大阪桐蔭高校の藤原恭大選手のバッティングを観ただろうか。





あんな高校生、今までに観たことないよ。あんなハイレベルなスイングができる選手なんて、プロでも数えるほどしかいない。浦和学院の好投手・渡邉勇太朗投手の内角の難しい球。確かに球が走ってなくてやや高いけど、あのボールをフェアゾーンに完璧に打ち返す技術を持ってる選手なんて、プロでもいないよ。



こういう選手を観たら、「彼はどういった練習をしているのだろう。どのような姿勢で野球に取り組んでいるのだろう」「大阪桐蔭高校西谷浩一監督は選手に対して、どのような指導をしているだろう」と当然興味が湧くし、実際に調べるし、彼らがやっていることは、まったく違う仕事をしている僕にも役立つ。


《NumberWeb》氏原英明



一度チームワークを捨て、その後に。大阪桐蔭を支える個と団結力の哲学。





今のタイガースにも実は楽しみな選手がたくさんいる。



中谷将大選手
高山俊選手
陽川尚将選手
大山悠輔選手
江越大賀選手
植田海選手
板山祐太郎選手,etc.



特に中谷選手の昨シーズンの打球の上がり方を観たら、これはもうホームランバッターの素質を開花させたというレベルに到達していたし、今年はシーズンを通してスタメンで成績を残していなければならない。また高山選手は入団当時のレベルからして、一軍の試合をさぼって、今頃二軍にいるような選手ではない。投手で言えば、やっぱり



藤浪晋太郎投手の復活



は必須。



これだけの選手がいながら、自ら誰も伸びてこないし、誰もよう育てない。



みんな、なにやっとんねん???



試合観てても、相手チームのデータを緻密に分析している様子もないし、ポカが多いし、戦術もないし、勝利を目指すというチームの営みがまったく感じられない。



今のタイガースは、ベテランの福留孝介選手のセンスだけでなんとか成り立っているようなもので、こんなチームの試合を何千円も出して、わざわざ観に行くやつなんておらんよ。



今日の試合だって、球場が一番盛り上がったのは、阪神園芸さんが、手際のいい仕事で、精魂込めてつくりあげたグランドを観た時やもん。みんな拍手やったもん。誰も選手になんか期待してへんもん。



それでも何万人もの人がなぜ観に来てるかって?



ふつうイベントで5ケタの人を集めようと思ったら、ホンマ大変やからなー。あれは野球人気の恩恵以外のなにものでもないですわ。



あるいは、ぶっちゃけ、みんな野球を観に行ってるんじゃなくて、お酒を飲みに行ってるねん。今の甲子園はチャージ料の高い居酒屋みたいなもんやわ。それで興行が成立するならええやんっていう考えもあるけど、酒飲むんやったら駅前の居酒屋で十分やし、最近では日高屋でも王将でも酒飲めるし、吉野家だって飲めるから、高コストの野球場なんて分が悪すぎる。客がこなくなるのも時間の問題やわ。ホンマに。






本当は、プロ野球の愚痴はほどほどにして、昨日観に行った演劇の話をしたかった。その演劇がすごく丁寧に作られていて感心したから、「こういうものづくりをみたいんや」「こういうものづくりなら学べるところがたくさんあるんや」っていう話をしようと思ったのだけど、もうお腹いっぱいやな。



タイガース、ほんまに頑張ってくれ!!













 日記Z2018年8月












 阪根Jr.タイガース


 阪根タイガース