2010年7月(その2)




(8月1日)イキウメSFショー

 



■ きょうは演劇界のスターにご来店頂きました。



■ ありがとうございます。



■ 「さかねさーん!」



■ 「んっ? どこかで聞いたことのある声だなー」と思って見上げると目の前にスターが立っていました。



いつもは客席から観ているスターが僕を呼ぶものだから、ドキっとしました。



舞台と客席とのあいだには目に見えないけれども超えられない壁があって、その壁の向こう側の住人が、ひょっこりこちら側にきたというのだから、そりゃびっくりするわ!



■ いつも観ている《イキウメSF劇》以上に《SF》でした。



■ 「んっ?」「もしかして、これは劇なのか???」



■ 次回作、楽しみにしています!!!!!


  イキウメ次回公演(10月29日スタート)





  図書館的人生vol.3



(7月30日)日本の・野球の・ゲゲゲの

■ ご紹介がおくれましたが、いま発売中の『本の雑誌8月号』にわたくしがチラッと載っております。ぜひ!



 




■ 『本の雑誌』の名物コーナー《図書カード三万円使い放題!》で小説家の柴崎友香さんがジュンク堂新宿店にお買い物にいらっしゃいました!!



   




■ それでそれで柴崎さんがおもしろい本をいろいろと選んでくださいました。



 




■ それでそれで、わたくしと芸術書担当のまっちゃんも何冊かオススメさせて頂きました。



 



TOLTAもノミネートされてますよ!!



 



■ あと注目はやっぱりまっちゃんの選書でしょうか。

大泉実成編『水木サンの迷言366日』。



 




書名の通り、水木さんの名言が一日一言紹介されているのだが、



 



松岡さん曰く「挿絵に使われている水木さんの絵の選び方が、ものすごく水木しげるを読み込んでいる人じゃないとできない選び方なんです!」。



 



確かに、どこから探してきたのかと思う絶妙なイラストの配置には深い愛を感じる。今日から一つずつ読みます。



■ そんなまっちゃんが、しげるの棚をせっせとこしらえましたよ。



 



 



■ すご。



 



 





■ ぜひ!(ジュンク堂書店新宿店7階東側エレベーター前フェア棚です。)


(7月28日)ダメ虎に学べ!

 



■ 首位です。



■ かつて低迷していたダメ虎が首位です。



■ 出版業界も続け!!






■ 『ユリイカ8月号 電子書籍を読む!』を読む。







■ MVPはTOLTA(山田亮太)さんです!!!!!


   TOLTA


  電子書籍でつくってみたい五〇の本



01. 一分ごとに自動的にページ移動する本


02. ページ移動に要する時間が各ページで異なる本


03. 購入後一週間たたないと読めない本


04. 一日に一ページだけ読める本


05. 三〇分読み続けると五分間読めなくなる本


(中略)


08. 時限爆弾つきの本


(などなど)



■ TOLTAなら何かやってくれそう!!!!!

 ワンハンドレッドメートルトルタ




■ TOLTA(河野聡子)が何かやるらしい!!!!!



 



■ 詳細

天童大人プロデュース La Voix des Po春es 詩人の聲 第525回




■ TOLTAはジュンク堂新宿店書店8階ミニコミコーナーでも売ってます!!!!!



 



 


(7月26日)

■ 『ユリイカ8月号 電子書籍を読む!』本日発売!!



 
   う、う、うつくしい!!



■ 私、ホリエモン インタビューの聞き手を務めさせて頂きました。



 
   清々しいホリエモン











京極夏彦先生の男前発言を読んだ時点で間違いなく買いでしょ!


京極 本なんて所詮は贅沢品です。日常生活に不可欠なものではないですよね。無人島に持っていくならどんな本を、とか聞かれるけれど、本なんか持っていかないですよ。何の役にも立たない。基本的にはいらないものです。でもそこに価値があるわけでしょ。実用書はともかく、文芸書なんて高くて当然だと思います。僕は子供の頃から本が大好きでしたから、小遣いを貯めて本を買いました。学生時代は飯も食わないで切り詰めて、血を吐くような思いをして本を買った。それだけの価値が本にはあるんだと思っているから買うんです。そう思わない人には無理に買ってくれとは思いません。



しかし、作る側の人間は、紙の本にそれだけの価値があると考えている読者がいるということを忘れてほしくはないですね。もっと紙の本に誇りを持ってもらいたい。繰り返しますが、紙の本は完成型ですよ。



電子書籍は商品としてまだ練られてないので、価値が定められないわけ。だから今のところは安く出すしかないでしょう。リーズナブルに提供していくことで市場の動向を計りながらニーズの行く先を見極めてより良いものを作っていかなきゃいけない。


死ねばいいのに

死ねばいいのに






佐々木俊尚さんの鋭いコメントは必読でしょう。

佐々木 音楽業界と出版業界の違いはもう一つあって出版業界はメジャーなプレイヤーの市場支配力が弱いんです。音楽の場合は四大レーベルが相当強い支配力を持っていて、インディーズの持っている市場はものすごく小さいわけです。インディーズだけのレーベルで100万枚売ったなんてことはほとんどない。一方で出版社の場合、実は大手出版社の持っている圏域はますます縮小していて、特に雑誌の世界では大手出版社が強いんだけど、書籍の世界は中小のほうがミリオンをたくさん出しているという状況があるわけですよね。それにミシマ社とかディスカヴァー21のようにネットリテラシーの高い出版社がいくつか現れてきていて、なおかつ中小の出版社には取次にいい思いをさせてもらえなかったという長年の恨み辛みもあるのでそこから電子書籍に劇的に繋がっていく可能性は十分あるし、そっちが盛り上がったらそれだけで市場が成り立つ可能性もあると思います。あとの問題はKindleiPadがどのくらいの市場規模になるのか、スケールがどれくらい出るのかというところだけにかかってくるんじゃないでしょうか。


電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)






■ そしてホリエモン登場!



■ ビジネス赤点の出版業界人必読!!!



   今は電子書籍も技術的に十分可能になったので参入したいと思っている人はいっぱいいると思うんですが、一般の無名の人がテキストを書いて食っていくのは可能なんでしょうか。



堀江 可能だと思います。それを今やっているのが情報商材ですよね。怪しい情報商材を売っている人たちもいるんだけど、電子書籍とクロスオーバーしている部分もあるわけですよね。すべてがすべていいわけではないけど、真似すべきところもあると思いますよ。 Amazonのランキングをほとんど人為的に上げたりすることで評判を作っていって波及させていく、もちろん内容のいいものもあるんでしょうけど。それに献本してもらった本をときどきブログで取り上げるとやっぱりアフィリエイトで売れるんですよね。


   ビジネス書の業界は特にそうした方法が徹底していると思いますが、文芸書や人文書の世界ではそういう意識はほとんどないですよね。



堀江 そうそう、だからそういう意識を持てば売れますよ。小説も書けば売れると思っているヤツもいっぱいいるし、偉い作家の先生なんて持ち上げられて出せば売れるぜと思っているかもしれないけどそんなことないと思う。


拝金

拝金






■ ま、この前後をちゃんと読んで欲しいのですがいかがでしょうか? 作家については百歩譲って「作品の執筆に専念してください」と言えたとしても、出版社の人がホリエモンのこのコメントにレスポンスできないようなら、もう終わりですよね。


出版業界は、マーケティングの本をあれだけ出版しておきながら、マーケティングの発想がない。


ってどこかに書かれてましたけど、さすがにもう本当にやばいので、経営者・役員クラスの方々は真剣に考えてください。



■ 出版業界人は『ユリイカ8月号』必読!



■ 出版業界各社トップはすぐに読んで、今月中にレポートを提出すること!



※ 最近の50代〜60代は弛んどる!すぐに言い訳するし。いかなる事情があろうとも提出期限の延長は認めません。遅れたら即 「D」。覚悟するように!!







ホリエモン研究(電子書籍篇)


(7月25日)劇作家の小説

創英社さんが本を届けてくださいました!



 



■ 保坂葉『僕らの声の届かない場所』



■ 創英社さんは演劇界で活躍する人びとの作品の書籍化に力を入れていて、劇作家の保坂葉さんもそのひとり。



■ 実は、以前ゲラを読ませてもらったのです。はやく本になったらいいなってずっと思っていたのですが、実際にできた本をみると著者と同じくらいうれしいものです。



■ みなさまも、ぜひぜひ!!!



■ ゲラを読んだときの僕の感想をアップしておきます。かなり上から目線ですが....


ほさかよう「僕らの声の届かない場所」
読了しました。
すごくよかったです。



ほさかさんに対して褒め言葉になるかどうかは分かりませんが「テレビドラマ」でぜひ観たいと思いました。もちろん小説でもいいのですが、舞台でもなく、映画でもなくテレビドラマ。読んでいるとテレビドラマのシーンがものすごく明確に浮かび上がってきて、テレビドラマを観ているような気分で最後まで読み切りました。


これは褒め言葉と取って欲しいのですが、「僕らの声の届かない場所」はストーリーが明確だし、1つ1つのシーンがすごく明快にイメージできるんです。だからテレビドラマのように読める。それが夜虫が出てくる抽象度の高いシーンであっても。



小説には小説にしかできないことが確かにあって、そういったことを目指すのもいいですが、「僕らの声の届かない場所」はこれはこれで完成度が十分に高いので良いと思います。



次に、プロの画家に読ませて同感してくれるかどうかという問題があるかもしれません。これについては同感してくれる人もいれば、否定する人もいると思います。「僕らの声の届かない場所」の画家たちとは全く異なるアプローチで絵を描いている画家ももちろんいるでしょう。



また絵画コンクールというのが、これほど明確な審査基準ではなりたっていないと指摘されるかもしれません。若手の登竜門VOCA展などを観るとコンクール自体が迷走しているように感じられます。昨今の現代美術界は混沌としていて、「僕らの声の届かない場所」のような良い意味でのドラマが生まれにくい負の場所だという気もします。



ただ、そういった否定的要素はあるにせよ、ほさかさんが「僕らの声の届かない場所」で絵画を通して描いた人間模様は的確で説得力があります。だから、この作品は小説を読む、あるいはドラマを観るという固有の体験として価値があります。



名村、桜坂、児島という3人の画家の設定も面白いし、みどりというごくふつうの感性を持っている女の子と、茜というちょっと特殊というか繊細な感性を持っている女の子という設定、そして朽葉という超人間的な眼力の持ち主と、水元といういわゆる目利きの2人という設定。このあたりもうまいと思いました。



そしてエンディングも捻りが効いていてよかったです。こういうストーリーって最後が難しいというか白けてしまうというか、安易なハッピーエンドか、絶望かのどちらかになってしまうのですが、これをうまくすり抜けて、、、やられたと思いました。



最後に余談ですが、最近僕が読んで面白いと思ったのは「新潮6月号」に掲載された柴崎友香さんの「ハルツームにわたしはいない」という小説です。これも絵画的と言える作品なのですが、ほさかさんとは全然違う描き方です。こちらはもう本当に小説でしかできない、そういう描写です。ストーリーらしきものがほとんどないけど、読了したとき、まるで絵を見ていたような不思議な印象だけがふわふわと残っているという。



ほさかさんのような小説もあれば、柴崎さんのような小説もあります。いろんな小説が本屋では売られています。そんないろんな小説を売っている一書店員である僕が「僕らの声の届かない場所」を読んで、「読んでよかった!」と思ったのだから、よいと思います。はい。




   ほさかよう


   創英社


僕らの声の届かない場所

僕らの声の届かない場所


(7月23日)オールスター

■ 2010年上半期読書アンケート



 





■ わたくしも『週刊読書人』のアンケートに参加させて頂きました。



 





■ うれしいヒット作と若手の台頭!!!!!



これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学


「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想

「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想


神話が考える ネットワーク社会の文化論

神話が考える ネットワーク社会の文化論










■ 『図書新聞』の電子書籍特集がomolo!!



■ 座談会:前田塁×永江朗×藤沢周×円城塔


■ 論考:大澤聡(電子書籍と歴史的視点)

藤沢 ぼくが編集者だったときは、とにかくこの作家なり書評なりをみんなに読んでもらうために、敢えて過剰宣伝しました。煽るような感じ。キャッチコピー、書店挨拶、メディアへの露出、論争の仕掛け・・・。しかしいざ自分が本を出したら、自己宣伝するのがどうも・・・。何年か前に保坂和志さんと話したときに、「自分の小説を謙遜して、『たいしたことないです』って言うだろ? 俺もそうだと思っていたけど、『これは本当に面白い。世界で一番面白いと思う』って自分で自分の本を言えないと、読者ってついてくれないんだよね」と言われて、なるほどと思った。でも、それで飛びつく読者の感覚って何なんだろう。やはりメディアの影響はかなりあると思う。だって、『1Q84』が、内容を何も提示しないのにあれだけ売れる。こんなこと本に関してありえますかね。やっぱりブツとして売る覚悟がないといけないのか?



円城 『1Q84 BOOK5 村上春樹』っていう名前の本を勝手に書けばいい。僕はそれくらいふざけた人間なんですけど、止められますかね。



前田 「著・円城塔」(笑)。



永江 昔、「ジャニーズだJ」っていうテレビ番組があったから、これにかけたらジャニーズファンが間違って買うかもしれないと思って『ブンガクJ!』ってつけたら全然売れない。版元も倒産(笑)。



 なんでもやってくれたまえ!(笑)



 円城塔(「座談会を終えて」より抜粋)



紙の本を守る方法というのは簡単で、電子書籍を暴走させてしまえばよい。というのは電子書籍で実現されるものを、本でなくしてしまえばよい。紙と電子と並列させるという発想はやめればどうかとそういうことです。「電子書籍」にはなんで書籍ってついてるのという問いが出るくらいにまで。つまりは紙の本を守りたいなら、電子書籍へ積極的に取り組むべきではないかと考えたりもするわけです。


勿論これは、新たなシェア争いの相手を明確化するだけなのですが、紙の本が真に競争力を持つならば、こちらの方が戦いやすい。


 よっ物理屋







  週刊読書人


  図書新聞


(7月22日)明日はうれしい給料日!

 ごめんね、SUMMER


って



あやまるのはそっちだろ!



暑過ぎるっちゅーねん!



おい!



聞いてんのか!



まったく、、、



さて



そんな夏には、読書が一番!



夏バテ解消に、ど・く・しょ!




 福永信フェア快調です!!!

 



星座から見た地球

星座から見た地球


福永信『星座から見た地球』(ジュンク新宿限定・星占い付)好評です!



 


   キラッ!






  おすすめ本!




 



■ タイトル:本当は記号になってしまいたい


■ 著者: 斉藤倫


■ 装幀: 名久井直子


■ 装画: 100%ORANGE

   

     ほら、きれい!



装幀家の名久井さんと活版職人さんとの夢のコラボレーション!



 


   グラデュエーション活版印刷!!!!!



 

   斉藤倫さんの詩もいい感じ。



ひとつ、文字おこしましょうか。


「しっかりファンデーションしましたら


その上にかるくですけど


高邁な思想をのせまして」


「ええ」


「ちょっときつすぎるかなというくらいに


アイライナーもここまでひいていきますと


一つの国境ですから」


「ええ ええ」


「大衆の欲望をぐぐっとこう巻き上げてから


さあマスカラですね」


「はい」


「あとはリップスティックがへし折れるまで


搾取していただくと」


「髪型も」


「髪型もここまで縦ロールですとね


逆に一つのランドマークですから」


「ええ ええ」


「その土地土地のメモリアルになるような


えりぐりのあいたワンピースなんかをあわせますと


もうこれは国家ですね」


「いいですね 夏らしくて」


「たいへん夏らしい国家です」


   心のこもった1さつです。



   プレゼントにもぜひ!!








7月24日(土)「星座観察会」開催@ブックファースト新宿店



(7月16日)(7月20日)加筆

 『風景の裂け目 沖縄、占領の今』刊行記念トーク




■出演:  田仲康博×吉見俊哉



■ タイトル:『今、沖縄問題で問われていること』



    







 



 
   田仲康博先生



 
   吉見俊哉先生(アクション1)



 
   吉見俊哉先生(アクション2)




※ 本当にすばらしい《場》でした。







   《1.戦後の沖縄/戦後の東京》










   《2.沖縄はどこにあるのか》






■ 吉見先生が、先日ソウルから上海へのシャトル便を利用した経験から。ソウル〜上海は1.5時間かからない。


■ 沖縄について考えれば、沖縄〜九州〜韓国〜北朝鮮〜中国〜台湾間のネットワークを重視すべき。その際のネックは北朝鮮と沖縄である。北朝鮮の傷も近いうちに癒えるだろう。そして沖縄の傷も取り除かれるべきである。







《3.グローバルミリタリーベースネットワーク調査プロジェクト》




アメリカ軍の駐留兵力 (2007年)
青:1000以上の部隊 水色:100以上の部隊 橙色:施設の使用



■ 沖縄に限らず、米軍の基地は世界中にある。それらの基地をつなぐもうひとつのグローバルネットワークがある。それぞれの米軍基地がどのような文化的影響を与えているかを調査する予定である。







風景の裂け目 沖縄、占領の今

風景の裂け目 沖縄、占領の今


親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)

親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)












 阪根タイガース日記2010年7月(その1)


 阪根タイガース


 阪根Jr.タイガース